https://news.biglobe.ne.jp/it/0507/mnn_230507_8897728044.html
日立の洗濯機「ビッグドラム BD-STX120H」レビュー、お手入れの手間を減らす工夫やシワなし乾燥が魅力
天日干し派で洗濯機の乾燥機能を信用しない妻に向けて、毎日の洗濯物を最新のドラム式洗濯乾燥機で洗濯&乾燥してその性能と使い勝手をプレゼンするこの企画。2台目は日立グローバルライフソリューションズの「ビッグドラム BD-STX120H」です
ビッグドラムシリーズが持つ特徴のひとつは、時速300kmの風で洗濯物にシワを付けずに乾かす「風アイロン」機能です。今回試したBD-STX120H(以下、STX120H)は、最新トレンドでもある液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能も搭載。さらにAIが気温や水温などさまざまな要素を検知して、自動で最適な洗濯乾燥設定を選ぶ「AIお洗濯」機能にも注目です。
STX120Hのもっとも大きな特徴といえるのは、一般的なドラム式洗濯乾燥機が搭載している乾燥フィルターをなくしたこと。通常、ドラム式洗濯乾燥機を使うときは、運転前に乾燥フィルターにから糸くずやホコリを取り除いておく必要があります。しかし、「乾燥フィルターレス」構造を採用したSTX120Hは、「乾燥ダクト自動おそうじ」、「洗濯槽自動おそうじ」、「ドアパッキン自動おそうじ」という3つの自動おそうじ機能がホコリや糸くずを洗い流し、「大容量糸くずフィルター」で捕集する仕組みとなっています。
一日に1回、約6キロの洗濯をするとして、約1カ月分のホコリや糸くずをためて一度に捨てられるため、毎日のホコリ取りの手間がないとのこと。そこで実際に数カ月間、STX120Hを日々の洗濯に使ってみました。
○自動投入する洗剤とスマホアプリを初期設定
最初にやるのは洗剤を自動投入する設定。液体洗剤と液体柔軟剤のパッケージを見て容量の目安を確認し、STX120の操作パネル右上にある洗剤マークをタッチして洗剤の基準容量を決めます。これは洗剤のブランドを変えたときには毎回行う必要があります。
洗剤の設定が終わったところで、さっそくテスト洗濯を。電源ボタンを押して、洗濯槽に衣類を入れてドアを閉めて水栓を開けます。操作パネルには大きく「洗濯」、「洗濯 ▶乾燥(標準)」、「乾燥」のボタンが並んでおり、ここでは「洗濯 ▶乾燥(標準)」が選ばれていました。「スタート」ボタンを押すと、洗濯〜乾燥の運転がスタートします。なお「洗濯 ▶乾燥(標準)」をタッチすると、されに細かい設定ができるようになっています。
スタートするとドラム層が回転し、自動的に洗濯物の容量を測定。洗剤を自動投入してくれます。あとは乾燥が終わるまで待つだけ。約3時間後、乾燥が終わったアラームが聞こえました。洗濯時・乾燥時ともに動作音はそれほど響かず、近くにいてもうるさくは感じません。
洗濯物を取り出して確認してみましたが、しっかり乾燥まで終わっていました。また、特に汚れ落ちなどが気になることもありません。
「洗濯 ▶乾燥」モードでは標準モードのほか、「すすぎ1回」「手造り」「毛布」「ナイト」が選べます。また、「温水コース」を選ぶと30℃、40℃、60℃というコースが選択できる仕組み。ダウンロードコースに関しては後述します。
基本的に、全自動で洗濯から乾燥まで行うときは場合は「洗濯 ▶乾燥(標準)」コースを選ぶことになります。細かく設定したい場合は「手造り」コースを選んで、洗い、すすぎ、脱水の時間、回数をカスタマイズします。
○スマホアプリとAIを活用する
STX120Hの機能で欠かせないのはスマートフォンとの連携です。「洗濯コンシェルジュ」アプリをスマートフォンにインストールして、STX120HをWi-Fiに接続。アプリにSTX120Hを登録することで、いろいろな使い方が広がります。
たとえば「洗濯アドバイス」では、その日の天気や気温、湿度、降水確率などを表示し、何時ごろに干すと洗濯物が乾きやすいか教えてくれます。季節によっては花粉の量も教えてくれるため、部屋干しに切り替えるといった判断ができました。
「コンシェルジュ」機能は、シーンや衣類の種類、運転時間から最適なコースをおすすめしてくれるもの。STX120H本体に登録されていない新しいコースを、ダウンロードで追加することもできます。
洗濯が終わったあとは、気になった点をアプリ上でフィードバックすれば、より好みに会った洗濯へと自動調整する「わがや流AI」もおもしろい機能です。今回の試用では大きな変化は体感できませんでしたが、洗濯乾燥機は長く使う家電だけに、STX120Hを購入したら洗濯後はこまめにアプリでフィードバックしたいところ。
アプリからのダウンロード機能では、ダウンジャケットコース、洗えるスーツコース、泥汚れコースなどを用意。ライフスタイル