ジャニーズJr.として活動していた歌手のカウアン・オカモトさん(26)がジャニーズ事務所に所属当時、創業者のジャニー喜多川前社長(2019年死去)から「性的被害を受けた」と会見で告白したことを受け、カウアンさんが5日に配信されたYouTube番組で「(藤島ジュリー景子社長と)直接会った。イメージと全然違った。在籍しているタレントや被害者への思いを感じた」と述べ、会見後初めてジュリー社長と会ったことを明らかにした。
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カウアンさんは4月12日、日本外国特派員協会で「2012〜16年までの4年間で喜多川前社長から15〜20回ほど性的行為を受けた」と告白。ジャニーズ事務所は、所属タレントらの相談を受け付ける窓口の設置を準備しているとするジュリー社長名の文書を4月21日付で関連会社約100社に送付した。
カウアンさんは、5月5日午後8時ごろから配信したYouTube番組「たかまつななチャンネル」に出演。ジュリー社長の印象について「いままであったことはなく、こわもてのイメージだったが、かわいらしい人だった。イメージと全然違った」と話した。
さらにカウアンさんは「一番嫌なことは誰かが命を絶ち、自分で自分を責めてしまわないかということ。僕ができることは変わらない。(性被害の)声を上げやすくする。被害にあったジュニアの方々が声を上げている。声を上げたい人が上げられるようにする体制を整えた方がいい。そういう面でジャニーズ事務所がどう動いていくのかみたい」と事務所の動向を注視していく考えを示した。(望月衣塑子)
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