ロシアの民間軍事会社ワグネルの創始者エフゲニー・プリゴジン氏は7日、ロシア政府がウクライナ東部の要衝バフムトへの攻撃に必要な数カ月分の弾薬と武器の供給を「一晩で約束した」と明らかにした。
ロイター通信が報じた。プリゴジン氏は弾薬不足を理由に、10日に部隊を撤退するとほのめかしていた。
撤退の原因が解消されたことで、10日以降もバフムトでの戦闘を継続するとみられている。
ワグネルはバフムト攻撃におけるロシアの主力部隊。プリゴジン氏は2022年3月の戦力投入から1年間で3万2000人のウクライナ兵をバフムト周辺で殺害したと主張していた。
ただ最近はロシア政府との不協和音が伝えられていた。プリゴジン氏は5日、通信アプリ「テレグラム」で「弾薬不足によって我々は無用で不要な損失を被っている」と語った。
弾薬不足が解消されなければ10日に部隊を引き揚げ、代わりにロシアの正規軍を投入するよう求めていた。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR0723D0X00C23A5000000/