「ふるさと納税」で年間8億円の赤字となっている三重県四日市市。

立て直しのため、異例の年収1000万円で募集していた職員が決まりました。

(四日市市 森智広市長)
「市民生活に本来充てるべき財源が8億円なくなっている」

ふるさと納税の大幅な赤字を抱えている三重県四日市市。

昨年度は市民が他の自治体に寄付したことで「流出」した額は約8億5000万円に上る一方で、「流入」した寄付金は約5000万円で、差し引き「8億円の赤字」となる異常事態になっているのです。

四日市市は、そんな危機的な状況からの脱却を目指して、ふるさと納税のプロフェッショナルを募集することに。

任期は最長5年で報酬は年間1000万円。

民間企業で営業や商品の企画などに20年以上携わった経験などを条件に、147人が応募しました。

そんな中、選ばれたのが…。

(日下幸一郎さん)
「食品から自動車、住宅、流通から、ほぼあらゆる業種のクライアントを担当」

日下幸一郎さん59歳、経歴は広告会社「電通」の元・コピーライターで、広告の国際コンテストであるニューヨークフェスティバルなど数々の賞を受けた経験があるといいます。

出身は山口県下関市で、四日市市にゆかりはありませんが、コピーライターの経験を生かして地方創生につなげたいと話します。

(日下幸一郎さん)
「返礼品の魅力を見直して、キャッチコピーや商品のバックグラウンドにあるドラマをストーリーとして記入して、選んでいただけるようにしていきたい」

(四日市市 森智広市長)
「民間で活躍されてきた経験とノウハウを、市役所の限界を超えていくようなスパイスを効かせてもらって、起死回生となるような一手を打っていければ」

果たして、年間8億円の赤字を立て直す救世主となるのか。期待が集まります。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e47349ac460cb5db4498145c2e6f5c7976284e8b