日本の半導体産業を徹底的に潰してきたアメリカが、ここにきて次世代半導体の新会社「ラピダス」で日本と連携し始めた事情…日本が抱えることになる「米国依存」のリスク
5/9(火)

まずは、先端半導体を巡るトップ3の勢力図と、それに対する米国政府の本音を整理しておこう。

業界のトップは、ファウンドリ企業としてダントツの規模と技術を誇るTSMCだ。TSMCは、製造工場を持たないファブレス企業やGAFAMのような独自開発を進める企業などから専ら受託生産をしている。

だが、米国政府から見ると、その本拠地である台湾が中国の軍事的侵攻のリスクにさらされていることは、看過できない深刻な問題だ。侵攻どころか、海上封鎖を受けただけでも、台湾から米国向けの半導体輸出は滞りかねない。このため、サプライチェーンとしての信頼性が高くないのである。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc4e791ced29f7136c732703f49a0331222b7444