https://www.sankei.com/article/20230510-TNQ2CYZ2H5I4TNIFWKZMYGVQYY/?344718

スマホにマイナカード、11日開始 まずはアンドロイド

マイナンバーカードの証明書機能をスマートフォンに搭載するサービスが11日から始まり、スマホだけでコンビニエンスストアでの証明書の交付を受けることなどが可能になる。米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」を搭載したスマホが対象。河野太郎デジタル相は9日の閣議後記者会見で、「非常に利便性は上がっていく」と強調。スマホだけで各種の行政手続きが利用できるように関係省庁と調整する方針を示した。

スマホにマイナカード機能を搭載する手続きは、11日に更新予定のマイナカード取得者向けアプリ「マイナポータル」内で指示に従って行う。手続き後は、マイナポータルにログインする際に毎回必要なマイナカードの読み取りが不要になるほか、年内にスマホだけでコンビニでの住民票などの証明書交付サービスが利用可能になる。来年4月頃には健康保険証としての利用も可能になるという。

スマホをマイナカードとして利用する際、顔認証や指紋認証に対応したスマホであれば、マイナカードの暗証番号を入力することも不要になる。河野氏は、行政手続きのオンライン化を進める方針を「行かない役所、書かない窓口、スマホ一つで全部の行政手続きを」と述べた。

一方、日本のスマホ市場ではアンドロイドよりもシェアが高い米アップルのiPhoneへのマイナカード機能搭載について、河野氏は「早くやりたいと思っている」と述べ、アップルとの調整を進めていることを明らかにした。