万引き、暴力、薬物の過剰摂取… サンフランシスコのホールフーズ旗艦店は、こうしてオープンから約1年で閉店した
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e0cc8d415a49a8e22875b83813f1e7b33c19b43

アメリカのサンフランシスコにあるホールフーズ(Whole Foods)では犯罪や危険な行為が相次いでいたとニューヨーク・タイムズが報じた。

ナイフによる襲撃や万引き、薬物の過剰摂取による死亡事故などで、来店客が何度も通報していたという。

「チームメンバーの安全」を理由に、ホールフーズは4月にこの店舗を閉めた。

ホールフーズは13カ月前にオープンしたばかりのサンフランシスコの旗艦店を閉めた。万引きや暴力、薬物の過剰摂取による死亡事故が相次いだせいだ。

警察の報告によると、この店からは数百件の緊急出動を求める通報があり、14人の逮捕者が出たとニューヨーク・タイムズは4月30日(現地時間)に報じた。2022年9月にはフェンタニルとメタンフェタミンの過剰摂取で男性が死亡したという。

同紙によると、店を訪れた客が警備員をナイフで脅したり、消火器を従業員に噴射したこともあった。「売り場で用を足そうとした」客もいたという。

万引きも頻発した。アルコールや総菜売り場の食べ物などに加え、店内で使用される買い物かごも何百と盗まれたと報じられている。

Insiderはホールフーズの広報担当にコメントを求めたが、回答は得られなかった。

同社は4月、オープンから1年ちょっとでこの店を閉めた。犯罪が相次いだことをその理由には挙げなかったが、「チームメンバーの安全を確保するため」だと説明している。

この店舗はサンフランシスコのダウンタウンの中でも特に賑わっているマーケット・ストリートにあった。地域を再び活性化させる取り組みの一環でもあった ── ニューヨーク・タイムズによると、パンデミックが始まって以来、この地域のオフィスに通勤していた人々は在宅勤務をするようになり、小売店などは営業を続けるのが難しくなっていたという。