2014年、エベレストで起きた雪崩により、16人のシェルパが命を落とした。山岳ガイドの多くはこの悲劇がきっかけとなり、業界に新しい安全対策と生命保険がもたされることを期待していた。
当時、この事故による犠牲者への補償金が少ないとして、シェルパたちが登山拒否の姿勢を示したため、政府は山岳ガイドのための福祉基金を創設すると発表した。
だが政府関係者や登山家らの話によると、この計画はいまだに実現していない。
保険の内容は改善されはしたものの、シェルパの家族に支払われる額は、死亡の場合は約1万1000ドル(約150万円)、怪我の場合は約3000ドル(約40万円)にとどまる。
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