https://www.kobe-np.co.jp/news/tanba/202305/0016340493.shtml

白いパンの中に、マリンブルーのあんと純白の生クリーム。
爽やかな青と白のコントラストが夏空を思わせる。
多くの人から愛される「クリームソーダ」が、まさかのパンになった。
製パン業を手がける足立商事(兵庫県丹波市春日町野村)が夏季限定で販売。
見た目のインパクトにとどまらず、ソーダ味のあんと生クリームの組み合わせのおいしさにとりこになる人も増えているという。

 商品は「クリームソーダパン」。
2年前に生まれ、今年は5月上旬から販売が始まった。
丹波市柏原町田路にある、足立商事のベーカリーブランド「テゾーロ」の店舗や、道の駅「丹波おばあちゃんの里」(同市春日町七日市)のパンコーナーに並んでいる。

 白く焼き上げられた生地は、しっとりした歯触り。
中を割ると、ソーダ風味のあんが顔をのぞかせる。
空気を含ませた軽い生クリームと一緒に口へ運ぶと、ソーダの香りが鼻を抜け、クリームの優しい甘みが広がる。
冷やして食べてもおいしいという。

 「見た目に負けないおいしさでしょう」。
足立健実社長(44)は自信を見せる。
子ども向けの商品開発で珍しい「ラムネあん」に着目。
ラムネ風味を前面に出したパンは他にもあったが、「味が一辺倒だと飽きてしまう」と分析し、生クリームを加えてクリームソーダ風にすることを考えた。
ラムネの風味を引き立てつつ、甘くなりすぎないバランスを目指したという。

https://i.kobe-np.co.jp/news/odekake-plus/news/gourmet/202305/16340505/20230512001.1.U02thumb.jpg