岸田文雄首相は12日、中国新聞の単独インタビューに応じ、自身を取り上げ「平和主義だった日本を真の軍事大国に変える」との見出しを付けた米誌タイムについて「記事の中身と見出しがあまりに違うのではないか。幼かった頃からの経験を通じて、核兵器のない世界に向けての強い思いを持っていると語った」と述べた。
在ニューヨーク総領事館から発行元へ問い合わせをしたと明かした。
首相はタイムの取材について「厳しく複雑な安全保障環境の中で、日本が政策をどう考えているか。経済政策についてどう考えているか。こうしたことを語った」と強調。
「記事の中身で私の発言を見てもらえば、言いたかったことは十分に分かってもらえる」との考えを示した。
タイムは11日午後の時点で、電子版の見出しを「国際社会でより積極的な役割を与えようとしている」と差し替えている。首相は「タイム社自身の判断で、修正された」と説明した。
1週間後に迫った広島市での先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、バイデン米大統領がオンライン参加になる可能性が浮上している点については「米国の判断。今のところ日本は、お迎えすることを予定している」と述べた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce676b943c2396f236c0beb84d27a8b38717ae03