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東京都中央区で昨年9月、電動キックスケーターに乗っていた港区の男性会社役員(当時52歳)が転倒後に死亡した事故で、月島署は11日、道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で、容疑者死亡のまま男性を東京地検に書類送検した。電動キックスケーターの事故による死者は男性が全国初だった。

捜査関係者によると、男性は昨年9月25日夜、知人と飲食店で飲酒後に中央区勝どきのマンション駐車場で酒気を帯びた状態で電動キックスケーターを運転した疑い。

男性は車止めに衝突して転倒した際に頭を強く打ち、病院で死亡した。月島署はその後、防犯カメラ映像や血中アルコール濃度から、飲酒運転を裏付けた。

 都内では昨年、電動キックスケーターを飲酒運転したとして、運転者が同容疑で書類送検される事案が計45件に上った。警視庁幹部は「気軽に乗れる電動キックスケーターでも飲酒運転は違法だ。事故につながる危険も大きく、酒を飲んだら絶対に運転しないでほしい」と呼びかけている。