アザラシ!?撮ったどー　熊本・天草灘、地元高校生が目撃　専門家「九州では珍しい」（熊本日日新聞）
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熊本県天草市魚貫町の沖合約1キロの天草灘で12日夕、地元の高校生がアザラシとみられる動物を目撃した。温暖な九州にいるのは珍しく、交流サイト（SNS）などで話題になっている。

目撃したのは牛深高2年の田川大登さんと濱﨑太一さん。釣り仲間の2人はこの日、漁船でアカハタを狙っていた。午後5時半ごろ、田川さんが海面に浮かんだり、潜ったりする動物を発見し、慌てて写真と動画を撮影。わずか30秒ほどで海中に姿を消した。

「最初はウミガメと思ったが、よく見ると体が細く、ひげも生えているようで、『アザラシだ！』とびっくりした」と田川さん。船を操縦していた濱﨑さんも「こんな所にいるとは」と驚いたという。

熊本博物館の清水稔学芸員（52）は「写真や動画で全身が見えず、種まで判別できないが、アザラシであることは間違いないだろう。北海道など寒冷地に生息しており、九州のような南まで来るのは珍しい」と話している。（坂本明彦）