「燕三条市」がトレンド入り 「加茂市」のリーガル工場を「燕三条市」と間違えてテレビで紹介
http://www.kenoh.com/2023/05/14_regal.html

14日朝のテレビ番組のなかで、新潟県加茂市にある工場の所在地が実在しない「燕三条市」と紹介され、Twitterでは「燕三条市」がトレンド入りした。

リーガル新潟工場の所在地は「加茂市」、「燕三条市」を存在しない

「燕三条市」が登場したのは、午前7時半から放送されたTBSの情報バラエティー番組「がっちりマンデー!!」。海外メーカーと思っている人が多い革靴ブランドの「リーガル(REGAL)」が『実は国産な会社』であることを紹介した。

その製造工場のひとつとして取材したのが、加茂市後須田にあるリーガル新潟工場(チヨダシューズ)。その所在地を「新潟県燕三条市」とテロップ付きで伝えた。

所在地は正しくは「加茂市」であって「燕三条市」ではない。そもそも「燕三条地域」という言葉はあり、「燕市」と「三条市」はあっても、「燕三条市」は存在しない。2つの間違いがあった。

「燕三条駅」という新幹線駅の名称のイメージが強いからか、「燕三条市」が存在するという勘違いは半ば日常だ。しかし、2003年に燕市で行われた合併住民投票で小差で反対が賛成を上回って合併は実現しなかった苦い歴史があり、過敏に反応しがちなワードでもある。

さっそくSNSではその誤りを指摘する投稿が相次ぎ、Twitterでは「燕三条市」がトレンド入りした。10位以内には入ったようだ。誤りに怒りモードの人もいれば、「“がっちりマンデー!!”が“がっかりマンデー!!”に」とうまいことを言う人、「ついに新三条市が誕生したようだ」とちゃかす人、さらにはトレンド入りしたので結果オーライとする前向きな投稿もある。

リーガルは加茂市のふるさと納税の人気返礼品 間違いに加茂市にPRのヒントも

加茂市としては、存在しない「燕三条市」に手柄をさらわれた感じだ。加茂市のふるさと納税の返礼品で、リーガルの靴は東芝の炊飯器に次ぐ人気。この間違いは看過できない。五十嵐裕幸副市長はさっそくテレビ局に電話で問い合わせた。テレビ局から翌15日夕方以降に修正版を見逃し無料動画配信サービス「TVer(ティーバー)」で公開するという回答を得た。

もっとも五十嵐副市長は、今回の間違いに実害はなかったこともあり、大きな問題とは考えていない。「むしろ注目してもらったかも」。同時に「リーガルが加茂で作られていることをひょっとしたら知らない加茂市民も多いかもしれない。もうちょっと上手に宣伝しなければいけないとも思った」とヒントをもらい、チャンスともとらえている。