2022年リリースのアルバム『Dawn FM』、さらに以前の『After Hours』が未だヒット中のThe Weeknd(ザ・ウィークエンド)が、そのステージネームからの引退を考えていると、自身が制作/出演するHBOドラマ『The Idol』のインタビューで登場したW Magazineで明かした。
グラミー賞4回を含む数々のアワード受賞、ストリーミング記録など、リスナーから見るとキャリアのピークにいる彼が口にする“引退”とは。
「今は洗浄・浄化の道を歩んでいる最中なんだ。The Weekndとしての章を閉じる段階にきていると思う。The Weeknd、あるいはAbel(彼の本名であるエイベル)として音楽は作り続けるだろうけどね」とThe Weekndは語っている。
「それでもThe Weekndを葬り去りたい」。インタビューでは“Kill”という言葉を使っており、とっさに思いついたのは『After Hours』での「Heartless」、「Blinding Lights」そして「After Hours」のMVで傷ついた顔になっているThe Weekndだ。これらは大切な“君”に向けた3部作となっていると過去の記事でもまとめているが、その“君”とは“The Weeknd”というAbelの中にいる人格のことだったのかもしれない。
これまでのステージネームからの引退を口にしつつも、楽曲のリリースは続いている。Ariana Grande(アリアナ・グランデ)を迎えた「Die For You」のリミックスに続いてFuture(フューチャー)とコラボした「Double Fantasy」をリリースしたばかりだ。
「今制作中のアルバムがThe Weekndとして最後になるだろう」とも話しているが、『After Hours』、『Dawn FM』から続くアルバム3部作のフィナーレとなる。『After Hours』を「延長、あるいはその後」と捉えるならば、『Dawn FM』は「夜明け」であり、最後のアルバムでは晴れやかな姿を見せてくれるのだろうか。ストーリー性の高い彼のアルバムはリリース前から胸を躍らせてくれる。
https://block.fm/news/the_weeknd_stage_name