福島第1原発事故 指定廃棄物 暫定集約場所決定 大田原市・北那須浄化センター /栃木
2023/5/16 地方版
東京電力福島第1原発事故で発生した放射性物質を含む指定廃棄物について、大田原市と環境省は15日、下水道施設「北那須浄化センター」(同市宇田川)に暫定集約すると発表した。
同市の指定廃棄物を巡っては、環境省と県、市が今年2月、センター周辺3自治会の役員らに暫定集約事業について説明。その結果、センターのテント倉庫に集約することで合意した。4月には住民の生活に影響を与えないようにすることなどを定めた協定を締結。今年度中には集約作業を終える予定。
同市内の指定廃棄物は、稲わらや堆肥(たいひ)など計70・7トン。これらを広さ約600平方メートルのテント倉庫に集約する。同センターには元々、テント倉庫が2棟あり、放射性物質を含む下水汚泥を保管していたが、国の基準値(1キロ当たり8000ベクレル)を下回っていた一部を処分した後、1棟が空いていた。
https://mainichi.jp/articles/20230516/ddl/k09/040/078000c