ジャニーズ事務所が、故ジャニー喜多川前社長の性加害問題について謝罪文書と動画を掲載したことを、海外主要メディアも大きく報じている。

 米紙ニューヨーク・タイムズは15日、「日本で最も影響力のあるエンターテインメント会社の一つが、創設者ジャニー喜多川氏による性的暴行の告発を受けて謝罪した」とし、「ジャニー氏による少年への虐待疑惑が明るみに出てから数十年後だった」と伝えた。

 英BBCは、同局が制作したドキュメンタリーで「複数の被害者がインタビューに応じたことがきっかけとなり、あるJ―POPタレントが名乗り出て、自分の被害体験を明かした」とし、喜多川氏の性加害問題を告発した元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏について触れた。

 英紙ガーディアンは、同事務所の藤島ジュリー景子社長が公式動画で謝罪したと伝え、「日本のポップアーティストの一連の成功の原動力であるジャニーズ事務所は、(カウアン氏)が少なくとも15回性的暴行を受けたと主張したことを受けて、この疑惑について直接コメントするよう迫られていた」として謝罪の背景を説明した。

 米ブルームバーグ・ニュースは、喜多川氏について、「このボーイズバンドの大御所は日本のポップアイドル業界を構築し、光GENJI、SMAP、嵐、Sexy Zoneを含む安定した人気のグループを輩出。世界第2位のレコード音楽市場を盛り立てた」と解説。喜多川氏は2019年7月に87歳で亡くなったと付け加えた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ce0c7c9498869e732653ccd38aa76f22f04e53ad