アニメ「チェンソーマン」でMAPPAが見せた「制作会社が儲らないアニメ業界」変革への覚悟
 

2011年設立のMAPPAは、「呪術廻戦」や「進撃の巨人 The Final Season」などを手がけ、現在、最も勢いに乗る制作会社の1つである。
同社が集英社「少年ジャンプ+」で連載中の人気漫画「チェンソーマン」アニメ化にあたっての製作費を100%自社で出資すると表明すると、その異例の挑戦に業界はざわついた。MAPPA代表取締役の大塚学氏に、その狙いや背景にある業界への問題意識を聞いた。
(中略)
 ――大きな挑戦だったと思いますが、現在までの結果をどう振り返っていますか。
 

今まで、作品を世の中に出す前の段階でここまで注目されたことはなかった。当社は若い会社なのであのプレッシャーをどうやって受け止め、ベストなパフォーマンスを出していくのかに苦心した。
 権利の細かい手続きやライセンシング、商品企画など、従来は製作委員会側がやってくれたような仕事を経験したのは良い勉強になっている。大きな制作会社だったら、そうした経験はすでにあるのだろうが。
 収支においては完全に成功だったといえる。ただ直近に手がけた『呪術廻戦』と同じようなインパクトが出せているかというと、まだ満足はできていない。
 
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f27c70418ecdffd0a66aeb9e1d4a1fabf2ea4b8