柏崎刈羽原発への運転禁止命令を解除せず…原子力規制委が決定

 テロ対策の不備で東京電力柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)に出している事実上の運転禁止命令について、原子力規制委員会は17日、解除しないことを決めた。東電の再発防止の取り組みを検査した結果、侵入者に対する監視体制などで是正が不十分と判断した。

 原発については、岸田首相が今夏以降の再稼働を目指す方針を表明していたが、早期の再稼働は困難な見通しとなり、東電管内の電力需給は今年も綱渡りの状態が続きそうだ。

 同原発では2021年1月、所員が他人のIDカードで中央制御室に不正入室する問題が発覚し、不審者の侵入検知装置が故障していたのに十分な対策を取っていなかった不祥事も明らかになった。規制委は同年4月、同原発に対して事実上の運転禁止命令を出し、東電の再発防止の取り組みを検査していた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9ad4611d72dbeb2eb212ee6cbb6c7f41443bc16