市民にスマホ貸し出しへ 月額209円で通話し放題、岡山・備前市(朝日新聞デジタル)
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岡山県備前市は希望する市民にスマートフォンを貸し出し、「スマホデビュー」を促す事業を始める。月額料金は市が負担し、通話はし放題。データ通信も月5ギガバイト(GB)までできる。市は約1億1千万円の予算を計上し、5千台を準備している。

市は2014年に全国でもいち早く市立の小・中学生全員にタブレットを配布するなどICT化を推し進めており、市民がよりスムーズにデジタル化に移行できるよう、スマホの貸与を決めた。

対象は1歳以上の全市民で、国内メーカー製のアンドロイド端末を申請に応じて最大36カ月、1人1台貸し出す。貸与期間を終えた後の対応は検討中という。

年齢に応じてアダルトサイトや詐欺サイトなど有害サイトへのアクセスを制限するフィルタリング機能を付けており、この料金(月額税込み209円)は利用者が負担する。

市の公式アプリ「びぜんnavi」をあらかじめ導入。住所を登録すれば、地域のごみ収集日を自動的に知らせてくれる「プッシュ通知」のサービスなどを受けられる。市が発行する地域通貨「備前ポイント」のアプリも使える。

市事業推進課によると、申し込みの受け付けを始めた4月28日から5月18日までに、約800件の申し込みがあった。65歳以上が半数以上を占め、19歳以下が約20%。中学校に入る12、13歳が多かったという。5月末までに100台を配布。端末のメーカーからは9月までに5千台を納入される手はずになっている。

市の単独事業で、今年度の当初予算に約1億1100万円を計上した。吉村武司市長は「最初は月1GBの想定だったが、若い職員に『最低5GBはないとなんにもできませんよ』とアドバイスをもらって増やした。スマホのアプリを通じて、市の情報を多くの方により早く知って欲しい」と話す。

問い合わせは市事業推進課(0869・64・1843)へ。(大野宏)