「次の世で会おうね」――。
5月18日、歌舞伎俳優の市川猿之助(47)が、父・市川段四郎さん(76)夫妻とともに自宅で倒れているのが発見され、病院に搬送された。
一命を取り留めた猿之助が、キャンバスに書き残していたのが、舞台で共演した俳優(40代)にあてた冒頭の文言だという。
猿之助は19日に退院したが、段四郎さんと母・喜熨斗延子(きのしのぶこ)さん(75)は死亡が確認された。
「両親の死因は、司法解剖で向精神薬中毒と判明しました。猿之助さんは警察の事情聴取に『死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ』と話しています。
猿之助さんの自宅には、処方された睡眠導入剤・ハルシオンが大量にありました。両親はそれを飲んだようです。一家で心中を図ったのでしょう」(社会部記者)
自宅には、複数の遺書が残されていた。
「猿之助さんによる(前述の)共演者への書き置きのほか、その男性に自分の遺産を相続させたい旨の遺書もあったといいます。また、段四郎さんも遺書を残しており、そこにも相続について書かれていたようです」(同前)
事件当日が発売日だった「女性セブン」が、猿之助のセクハラ・パワハラ疑惑を報じていた。舞台で共演した役者や劇場スタッフに、役や仕事を盾に、過剰な性的スキンシップを求めていたという。
「記事が出ると知った猿之助さんは、明治座で公演中だった主演舞台の関係者に謝罪行脚していました。顔面蒼白で頭を下げたといい、かなり報道を気に病んでいる様子でした。
母・延子さんはプライドの高い方で、息子の不祥事で一生、世間から後ろ指をさされることに、耐えられなかったのかもしれません」(舞台関係者)
一方、報じられた猿之助の“乱行”について「かねてから心配していました」と語るのは、テレビ局関係者だ。
「酒さえ入らなければ、こんなにいい役者さんはいないんですが……。
2020年、猿之助さんは大ヒットドラマ『半沢直樹』(TBS系)に出演し、注目を集めました。劇中で堺雅人さんを追い詰めた『詫びろ!』というセリフは、彼の“鉄板ネタ”。
銀座や六本木の高級クラブで披露しては、女性たちに大ウケして、本人もご満悦でした。
しかし最近では、ドラマを見ていない若い女性も増えてきて……。酔いの回った彼は露骨に不機嫌になり、『部屋にテレビ置いてないなんて、貧乏なの?』『君の親は水商売をしていることを知っているの?』などと執拗に女性に問い詰めて、ハラハラさせられることも多かったです」
だが、この程度ならば酒席ではよくあること。一段とひどくなったのが、コロナ禍に突入してからだったという。松竹の関係者が語る。
「大っぴらに飲み歩けなくなり、身内の歌舞伎仲間と、人目をはばかり高級ホテルの部屋を借り切って、宴会を開くようになりました。それがストレスだったのか……。次第に過激な会になっていったのです。
猿之助さんはいわゆる“キス魔”で、酔うとすごく距離が近くなる。『女性セブン』で報じられたような濃厚接触がたび重なり、ご本人に直接、苦言を呈したこともありました」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f024f243e98fceda87e8bfb0d5e0dbc64552b747