イプシロン打ち上げ失敗 原因は“実績ある部品”の確認不足

 イプシロンロケット6号機の打ち上げの失敗について、文部科学省の有識者委員会は、姿勢を制御する装置の燃料タンク内の部品が損傷していたことが原因とする報告書をとりまとめた。これで失敗の原因が確定した。

 去年10月、肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられたイプシロンロケット6号機は打ち上げから6分半後、地上から「指令破壊信号」が送信され、打ち上げに失敗した。

 19日の文部科学省の有識者会合で打ち上げが失敗した原因の報告書が取りまとめられた。

 報告書によると、姿勢を制御する装置の燃料タンク内の部品が損傷し、燃料の配管をふさいだことが原因だったという。また、失敗の背景に、「今回不具合のあった部品は他の衛星などで使用実績があったためJAXAの確認が不足していた」とも指摘された。

 これで失敗の原因が確定したことになり、今後は再発防止に取り組みながら後継機となる「イプシロンS」の来年度の打ち上げを目指する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/988999543587e0700991e9698aa49971116771cd