岸田文雄首相とウクライナのゼレンスキー大統領は21日夕に広島市で会談し、今後の連携について協議した。
ゼレンスキー氏は、主要7カ国首脳会談(G7サミット)に初めて対面で参加できたことに謝意を示した上で、G7によるウクライナへの支持を「一生忘れない」と語った。

ゼレンスキー大統領は会談冒頭、G7サミットに過去6回オンライン形式で演説したと説明した上で、「今回は初めて総理の招待で対面で参加することができてたいへんうれしく思っている」と述べた。
その上で、「ウクライナの主権と領土の一体性、ウクライナの人たちに対する支持を表明してもらい、一生忘れない」と語った。

岸田首相は3月のキーウ(キエフ)訪問に触れ、「ウクライナの美しい大地に平和を取り戻すため、ウクライナとともに歩んでいく決意を新たにした」と述べた。
サミットとゼレンスキー氏の外交成果を踏まえ、「今後の連携について意見交換をしたい」と語った。

両首脳は会談前、広島の平和記念資料館(原爆資料館)を見学し、その後に平和記念公園の慰霊碑に献花した。
岸田首相はゼレンスキー氏との会談で、「ロシアによる核兵器の威嚇、ましてや使用はあってはならない。核兵器のない世界に取り組むうえで、平和記念公園の慰霊碑に献花することは重要な意義を有する」と述べた。

https://jp.reuters.com/article/ukraine-japan-meeting-idJPKBN2XC07H