若者の中で、より席を譲るのは「ふつうの子」でしょうか、それとも「茶髪の子」でしょうか?

 これも私の観察によれば、席を譲る若者の半分近くは「派手めな茶髪系 」です。優等生っぽいふつうの子たちは、ほとんど席を譲りません。
大人しく、目立たぬように座っています。でも、わぁわぁ大声でおしゃべりしている、つけまつげ付きの超派手めな女子高生が、目の前におばあさんが来たとたん、すっと席を立ったりします(?)。

 もしくは、足を投げ出して座っていた、ファッショナブルなメタル系のオニイサンが、やはり席を譲っていました(?)。となりのふつうの子たちは知らん顔していたのに。

 知人の妊婦さんも、「よく席を譲ってくれるのは、ギャル風の女子(か、女性にモテそうな男性)」と言っていました。

 この「事実」は、みなさんの「感覚」と合うでしょうか? そして、なぜこんなことになるのでしょう?

 それはきっと「他の人と違うことをすることへの慣れ」の差です。

残念ながら、多くの日本人は車中、老人や乳幼子を連れた親に席を譲りません。誰もが心で思っているだけです。そんな中で、席を譲るという行為は、とても目立つ、他の人と違った行動なわけです。

 でも「茶髪系の若者」は、ヒトと違うことには慣れています。だから衆人環視の中、ヒトと違った行動ができるのでしょう。

https://diamond.jp/articles/-/56448