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 いまだ広く世に知られていない“秀吉ゆかりの“黄金の茶釜”。一体、どれほどの価値があるのでしょうか?

 今回、骨董品を扱う「古美術八光堂」の酒本耕佑鑑定士に、黄金の茶道具を見てもらいました。

 酒本鑑定士:「存在感がすごいですね」「(Q.黄金の茶釜というのは驚きはありますか?)我々でも、あまり見る機会の非常に少ない品物だと思います」

 実物を前に酒本鑑定士が注目したのは、細かく施された細工です。

 酒本鑑定士:「今は、この彫りの細かさを見ている。ここまで細かく作られるというのは、非常に珍しい。大変すばらしい品物。時代背景の話からすると、安土桃山時代、それこそ織田信長や豊臣秀吉がいた時代。こちらですね、紗綾(さや)形といいまして、この紗綾形の紗綾、桃山時代に中国から渡ってきた織物の名称なんですけど。その時に使われた模様が、この模様になりますね」

 果たして、その価値は…。

 酒本鑑定士:「金の価値だけで考えると、だいたい1億円弱になるという見立て。実際に藤堂家から伝わってきた品物として考えると、その倍以上の価値はついてもおかしくない品物。さらに、それが豊臣秀吉から下賜(かし)を受けた品物というのが真作であれば、その何倍にも膨れ上がってもおかしくない。本当に国宝級の品物になるんじゃないか」

■3億円の落札予想 中国人が狙う?

 国宝級の可能性を秘めた、藤堂家に伝わる黄金の茶道具。オークション会社の落札予想価格は1億5000万円~3億円。オークションを取り仕切る一方で、倉田社長はこんな思いを吐露します。

 倉田社長:「世界的にも、日本の歴史びいきの世界の富裕層がいっぱいいるので。こういう品物が出ると、中東、ヨーロッパを含めて、またアメリカ、特に中国とか、アジアも含めて買いに来る可能性がある。本来であれば、こういうものは日本の中で、きちんと受け継いでいくのが本来の姿。できれば日本のどなたか、豊臣秀吉のゆかりなのか、藤堂高虎のゆかりなのか含めて、日本の美術館のどこかにこれが収まっていくと、本当は理想的かなと思う」
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