東部ハリコフ出身の東京都の会社員、サーシャ・カレリナさん(35)は「世界中で平和のシンボルとなっている広島でメッセージを伝えられたことはとても意味がある」と話した。その上で、「会談を踏まえ、日本も戦闘で負傷した兵士の受け入れや、武器以外の物資の提供など平和的な方法で引き続き支援してくれるはずだ」と期待を込めた。

 都内で暮らす息子を頼って2022年6月に避難してきたミコライウの小学校教師、アンジェラ・ヤバンジさん(52)も集会に参加した。ロシア軍のミサイルで自宅を破壊された教え子もいるという。「大統領は各国の首脳と会談し、一般市民しか住んでいない場所が攻撃の標的になっていると伝えてくれたはずだ」と話し、一日も早く母国に平和が訪れることを願った。

https://mainichi.jp/articles/20230521/k00/00m/030/212000c