快楽亭ブラック 市川猿之助宅で起きた事件の背景を詳しく解説「騒動を起こす家系」(東スポWEB)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0888176034903cdbed1cc05fdb0f5bdfe1b0ce59
歌舞伎俳優・市川猿之助(47)が救急搬送され、両親が死亡した事件の背景について、歌舞伎界に造詣の深い落語家・快楽亭ブラックが25日までに、ユーチューブチャンネル「映画『落語家の業』公式アカウント」で詳しく解説した。
ブラックは冒頭から「この市川猿之助というのは騒動を起こす家系なんです」と、この家系のお家騒動について詳しく解説した。
現在の猿之助は四代目で、二代目は曾祖父。二代目の孫にあたる三代目は「大阪で演じられておりました、中乗りとか早変わりといったケレン演出(道具や仕掛けで観客の意表をつく演出)でもって若い歌舞伎ファンをつかんで、昭和40年代、50年代、歌舞伎界一番の人気者になりました」。
三代目は女優の浜木綿子と結婚、その息子が香川照之だ。その後、離婚して香川の親権は浜が持ったため、後継ぎが不在に。そこで三代目は「自分の弟の市川段四郎の息子の亀治郎(現在の猿之助)をわが子のように育てて、いずれ四代目・市川猿之助を継がすから」ということにした。
ところが三代目は、再婚した女優・藤間紫に「あなた、スーパーヒーローに、カリスマに後継ぎはいらないのよ」と言われ、おかしな方向へいってしまったという。
「亀治郎に譲るはずだった四代目の約束をほごにしたんで、弟の段四郎が怒って『兄貴、それじゃ約束が違うじゃないか』と言うんで、段四郎は亀治郎を連れて猿之助一門を離脱したんでございます」
その後の展開もブラックは淡々と解説した。
「香川照之が自分の血統に目覚めて、『どうしても自分の子供を猿之助にしたい。(三代目)市川猿之助の孫なんですから、これに市川猿之助を名乗らしたい』と言うんで、まぁ藤間紫を懐柔したんでしょう。で、自らも中年過ぎて歌舞伎役者・九代目市川中車になって、自分の息子を市川團子にしたことで、先代猿之助も折れて『じゃあ亀治郎を四代目にして、亀治郎に團子を育てさして、團子に五代目・猿之助を継がそうと…」などと説明した。
ブラックは故・立川談志さんの弟子だったが、借金が原因で一門から除名となった。現在は落語団体に属しておらず、〝孤高の落語家〟〝落語界の異端児〟などの異名をとるが、根強いファンは数多い。