県警や地元消防によると、死亡した女性は、男が立てこもっている民家の北東約600メートル付近で刺された。玉井警部補と池内巡査部長は通報を受けて駆け付け、猟銃を所持した男を発見したが、銃撃されたとみられる。立てこもった後も発砲を続けたもようで、刃物も所持している可能性がある。
男は上下とも迷彩服姿で、迷彩柄の帽子、サングラス、マスクを着用していた。立てこもった民家は、男の父親で市会議長の青木正道さん方。逃げ出した女性の一人は男の母親で、25日午後8時35分ごろ保護され、もう一人の女性も26日午前0時10分ごろ救助された。
近隣住民によると、男は猟銃免許を持ち、猟犬を連れて姿を見せた際、警察官から「銃を下ろしてください」などと説得されたが応じなかったという。
現場は長野電鉄信州中野駅の西約1.5キロ。周辺は半径300メートルにわたって立ち入りが規制されるなどし、県警や中野市は近隣住民に屋内から出ないよう呼び掛けた。
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