新型コロナウイルス禍で逆風に見舞われたマージャン店が、再び活気を取り戻そうと奮闘している。近距離で卓を囲むマージャンは「密」のイメージが広まり感染拡大とともに客足が遠のいてしまったが、換気や消毒などの対策を講じることで窮地をしのいできた。

横浜市西区でマージャン店「シルバー」を経営する斎藤正さん(78)は「マージャンは年を重ねてもできる頭脳スポーツで、仲間づくりや健康づくりにも役立つ。5類移行をきっかけに、また多くの人に楽しんでもらいたい」と話している。


「感染が怖いと、急激にお客さんが減った」


全国約1500店舗が加盟する「全国麻雀業組合総連合会」の会長を務める斎藤さんは、3年前の状況をこう振り返る。

新型コロナが急拡大した2020年3月、厚生労働省は雀荘で感染事例が報告されていると発表。スポーツジムや屋形船などとともに、感染経路として名指しされた。密閉、密集、密接という「3密」の代名詞とされ、業界は「大被害」を被った。

斎藤さんは高齢者に心身の健康を保ってもらいたいと「日本健康麻将(マージャン)協会」の会長も務め、マージャンの持つ「不健全」なイメージを払拭(ふっしょく)しようと健康マージャンの普及に尽力してきた。そのため経営する店舗の客は高齢者が中心で、感染した場合の重症化リスクから常連客も来店を控えるようになり、「一番ひどいときは7、8割減った」と話す。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b1c8d2bb421c64e13736239288bf98f8850f4f8c