通ってはいけない道、サイクリストにプッシュ 厚木市サイト一時閉鎖
5/26(金) 7:00配信
神奈川県厚木市が運営するサイクリスト向け特設サイト「厚木deサイクル」に掲載されていたサイクリングコースの一部が、自転車の通行が禁止されている林道を通る設定になっていたことがわかった。指摘を受けた市は特設サイトを一時閉鎖してコースの公開を取りやめ、市のホームページにおわびを掲載した。
「厚木deサイクル」は近隣市町村と協力して自然豊かな東丹沢周辺にサイクリストを呼び込もうと昨年3月に開設された。
市は自転車で観光拠点などをめぐるレベル別のコースを作成し、東丹沢七沢観光案内所を発着点に、厚木市内周遊（初心者向け、17・5キロ）▽大山周遊（中級者向け、20キロ）▽宮ケ瀬湖周遊（上級者向け、45・5キロ）の3コースをこのサイトで公開していた。
このうち、厚木市内周遊と大山周遊の2コースが、車両の通行が禁止されている県営薬師林道（約3キロ）の一部か全部を通っていたという。
■県営林道は車両通行禁止、そのわけは
県は道路管理者として、県営林道では自転車を含む一般車両の通行を原則禁止している。一般の道路よりカーブがきつく、ガードレールなどの防護施設も十分ではないためだという。地元の住民や沿道施設の利用者などを除いて車両の通行には申請が必要だが、市はコース作成の際に県に十分確認をしなかったという。
今年1～2月に市が3コースで催したデジタルスタンプラリーには計370人が参加。このうち263人が薬師林道を通るコースへの参加だったという。
薬師林道は伊勢原市の観光拠点の一つ、日向（ひなた）薬師付近と厚木市の七沢温泉を結んでおり、関係者によると、地元住民の生活道路としても使われている。
厚木市側には車両通行禁止を知らせる看板などがなく、通行禁止と知らずに通る車もあるという。歩行者は通ることができるため、関東ふれあいの道（首都圏自然歩道）やハイキングコースにもなっている。
※略※
https://news.yahoo.co.jp/articles/15425d79102ec4a397314cf932f11cce6af4af5f
