『絶対に無理矢理やってくる人じゃない』
3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表だった西武・山川穂高内野手(31)が23日、警視庁麻布署に強制性交容疑で書類送検された。
警察は起訴を求める「厳重処分」ではなく、判断を検察に委ねる「相当処分」の意見を付けた。

山川は昨年11月、東京・港区のホテルで、当時20代の知人女性に対して性的暴行をしたとされる。
西武は同日、「書類送検された事実は確認しております。当球団の選手が書類送検されたことは誠に遺憾であります。ファンの皆さまや関係の皆さまにご心配をおかけしており、誠に申し訳ございません」とのコメントを発表。
渦中の山川は任意の事情聴取に対し、「合意があった」と容疑を否認。この日も所沢市の球団施設で練習しており、球団から自宅謹慎などの処分を受けている様子はない。今後はまさに「合意」の有無が焦点になるものと思われる。

全国紙社会部記者によると「送検前にも示談交渉は行われたが、被害者側からの示談金の提示は、相場の数十倍にのぼる1億円。処罰感情が強く、示談の成立を最初から考えていないようにもみえる」

『前戯がめちゃくちゃ激しい』
一方で、山川側も「合意があった」とする主張を曲げず、球団からの処分も一軍からの出場選手登録抹消のみでユニホームを着ての練習参加を認めるという、一見、大甘にもうつる対処を続けているのには理由があるという。
「山川が妻子持ちにもかかわらず、女性関係にだらしなかったことは間違いない。他にも関係を持った人は1人や2人じゃない。ただ、実際に関係があった女性の1人は山川のことを『絶対に無理矢理やってくる人じゃない』と言っている」と話すのは
、山川と酒席で何度も同席したことのある知人だ。

先の社会部記者も「警察が以前は『強姦罪』の罪名だった強制性交で、検察に対して起訴を求める『厳重処分』ではなく、『相当処分』の意見を付けるのは珍しい。合意の有無を判別するだけの証拠が揃わなかったのでしょう」とみている。
当初は強制わいせつ致傷罪だった容疑が強制性交に変更されていることに、先の知人は「山川は当然、力が強いし、関係を持った女性は『前戯がめちゃくちゃ激しい』と言っていました。爪を切ってなくて女性の体を傷つけてしまったのかもしれない」と言う。
妻子のある立場にもかかわらず自らの欲望を満たすために起こした愚行の数々は非難と処罰の対象となるべきだ。一方で山川の側にも譲れない一線の言い分はあるようだ。

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