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必要なものを持ち歩くのに役立つバッグ。しかし、必ずしも必要でなくてもカバンを背負って歩く人がいます。
老人福祉館を訪れる朴鍾特(83)さんがその一人です。

朴鍾特さんは雪が降ろうが雨が降ろうが毎日電車に乗って老人福祉館に通っています。福祉館に通うことさえ大変な時が少なくありませんが、朴鍾特おばあさんはいつも重いカバンを背負って通っています。しきりに曲がる腰を伸ばすためです。

朴鍾特おばあさんのカバンに何が入っているのか気になりました。かばんにはティッシュやハンカチのほかにもコップや缶コーヒー、水筒などかなり重さのあるものが入っていました。
「大変ではないか」という質問に「大変だがしきりに曲がる腰を伸ばすことができるのでカバンを背負うのがより楽だ」というパク·ジョントゥおばあさん。

ある日、とても大変な様子で福祉館に入ってくるのを見た老人福祉館長も同じ質問をしたそうです。館長が「大変なのに重いカバンを置いて行きなさい」と言ったら帰ってきた返事でもあります。

館長は朴鍾特さんの心の痛む言葉に亡くなったお父さんのことを思い出したそうです。ずっと前、田舎に住んでいた館長のお父さんも市内に行く時に腰が前かがみになってわざとカバンの中に「石ころ」を入れて通っていたそうです。

福祉館には朴鍾特おばあさんのようにかなり重くて大きなカバンを背負って通う老人たちがいます。なぜ多くのお年寄りが歩くことさえ大変で、重いカバンを背負って歩くのかという疑問が最近ようやく解けました。

https://v.daum.net/v/20230526120006288