2023年5月27日 11時5分 読売新聞オンライン
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(写真:読売新聞)
性感染症の「梅毒」と診断された都内の患者数が過去最多のペースで増えている。
今年に入って1422人(今月21日時点)に達し、年間の患者数が最多だった昨年の同時期(1188人)より約2割多い。都は検査態勢を強化して注意を呼びかけている。
都によると、昨年の年間患者報告数は3677人で、現在の調査方法となった1999年以来、最も多かった。前年の1・5倍、2年前の2・3倍と右肩上がりに増えている。性別や年代別で見ると、男性は年代にばらつきがあるが、女性は約7割が20歳代だった。
梅毒は全国的にも増加傾向で、国立感染症研究所によると、14日時点の報告数は5164人と、前年同期より4割以上増えている。性的な接触で感染する疾患だが、患者の中には、性風俗店の利用歴や勤務歴がない人が3割程度いて、市中で感染が広がっている可能性があるという。
典型的な初期症状は、性器や口内のしこりだ。ただ、痛みを伴わないため気付かない人も多い。数週間で症状がいったん消えた後、しばらくして全身に発疹ができ、放置しておくと内臓や神経に異常が表れることもある。妊婦が感染すると、流産や死産のほか、生まれてきた赤ちゃんが先天性梅毒を患う可能性もある。
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