日本の若者はなぜ「個性を殺し、結婚もしない」のか…大人が知らない「厳しすぎる現実」

■若者が結婚しない理由

 若者については、結婚しなくなっていることも興味深い現象だろう。

 一体なぜなのか? 
 〈少子化対策を熱心に言挙げする人々は、しばしば仕事と子育ての両立難や、若年男性の経済的困窮をとりあげて、「若者は結婚したくても、できない」というリアリティを強調してきた。

 しかし、それは事態の半面でしかない。

 今回は別の角度から、若者が結婚しにくくなっている理由を考えたい。

 それは格差婚、すなわち女性が自分よりも学歴や収入など社会的地位の低い男性と結婚する傾向が少ないままだから、ではなかろうか〉
(「家族はコスパが悪すぎる? 結婚しない若者たち、結婚教の信者たち」『日本の死角』より)

 『日本の死角』で紹介される調査では実際に日本の下降婚率が低いことも示される。

 いまや出生数80万人割れ、2070年に総人口が8700万という推計も出たばかり。あらためて、山積する日本の論点を整理し、考える機会としたい。

 つづく「夫が死んだら離婚する…じつは日本で『死後離婚』が増えていた『納得の理由』」では、毎年2000~4000件ほどある「死後離婚」という注目の現象の「知られざる実態」を掘り下げる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d7f19312d0275f06f6466398ccbecdd0e5a09551