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手術で身長を14cm伸ばしたモデル、「人体改造」の成果をインスタで発表。手術に踏み切った理由にネットでは批判の嵐
身長に悩んでいたドイツ人モデルのテレジア・フィッシャーは手術で脚を14cm伸ばした。最初の手術から7年経ったいま、SNSへ写真を投稿し、自分の体験を共有した
下着姿で腰に手を当て、誇らしげにカメラに向かってポーズをとるドイツ人モデルのテレジア・フィッシャー。膝下やすね、足首に傷跡が見えるのは事故に遭ったせいではない。脚を長くして身長を伸ばす手術の痕だ。フィッシャーは今年3月、2016年からの人体改造の成果を14万6000人のフォロワーに披露した。
「8.5cm+5.5cm=14cm になりました! 2回目の手術から1年。体力と気力と根気が必要でした。この1年はヒールを履かず、この一年で人生が変わりました」と、2023年3月28日の投稿のキャプションに書かれている。写真ではヒールの高いパンプスを履いているため、脚の長さがなおのこと際立つ。投稿はあっという間に拡散した。
ハラスメントを受けて。
「もう痛みはありません。2枚目は、骨を伸ばし終わった2022年7月12日段階での下腿部の写真です。脚の長さは116cmになりました。いまではすべて本当の骨となりました」とメッセージは続く。そして「回復して超元気です。スポーツでも何でもできます。ようやく体調が戻りました」とつけ加えた。
2019年、テレジア・フィッシャーはオーディション型リアリティ番組「ネクスト・トップモデル」のドイツ版番組に参加し、顔が売れると同時に強いコンプレックスに悩まされるようになった。170cmという身長はモデルとしては小さい。ハラスメントを受けたことがきっかけで、彼女は手術を決断し、脚を8.5cm伸ばした。現在の身長は184cm。結果に満足な彼女はSNSで自分の姿を堂々披露した。
難手術
テレジア・フィッシャーは美容目的で手術を受けたが、本来この骨延長術は主に上肢や下肢の骨格に著しい不均衡がある場合や、成長障害のある子どもに対する治療法だ。手術では、人工的に骨折させ(「骨切り」という)、骨をけん引して伸ばすための固定器を取りつける。そして、骨折部をミリ単位で引き離して行き、骨が自然に形成されるのを待つ。
大がかりな手術であり、合併症の危険もある。実際、2022年の2回目の手術では骨2か所が感染、皮下に膿が溜まり、新たな手術が必要となった。「幸い、膿はまだ固定器のピンに到達していませんでした。ですが念のためピンを取り外して交換し、新しいピンをねじ込んで縫合しました」と再手術直後の今年1月、スイス版「20ミニッツ」紙に本人が語っている。
合併症の危険があるうえ、手術には莫大な費用がかかる。2回の手術に11万2000ユーロ(日本円で約1700万円)、加えて「爪の切除2回に1万4000ユーロ、理学療法に1万2500ユーロ、整体に4500ユーロ、薬物療法に3000ユーロ」と本人が2023年5月3日付けの独「ビルト」紙に語っている。総額14万6000ユーロ(約2200万円)はすべて自腹、「モデルで稼いだギャラ」で支払った。