九州新幹線車内で車掌に暴行 新鳥栖駅で51歳容疑者逮捕

28日午後2時5分ごろ、九州新幹線博多―新鳥栖間を走行中の新大阪発鹿児島中央行き「さくら553号」(8両編成)の車内で、40代の男性車掌が乗客の男性に暴行されるトラブルがあった。次の停車駅の新鳥栖駅(佐賀県鳥栖市)で車両から男性を降ろし、車掌を交代するなどした影響で、約16分遅れて出発。乗客約460人にけがはなかった。

県警鳥栖署は、自称会社員の男性(51)=福岡市東区=を暴行容疑で現行犯逮捕。男性が同駅で博多行きの新幹線に乗ろうとホームに向かったことから、車掌らが男性を制止し、駅職員の110番で駆け付けた警察官に引き渡した。

同署やJR九州によると、男性は博多までの指定席券で乗車していたが、乗り過ごしていた。別の乗客が席を予約していたため、車掌が声を掛けると、男性から胸ぐらをつかまれて突き飛ばされたという。男性は酒に酔っていた。

男性は調べに「大声で文句は言ったが、体には触れていない」などと容疑を否認しているという。【志村一也】
https://mainichi.jp/articles/20230528/k00/00m/040/093000c