動機は被害妄想にしろ、最悪の事件を起こした政憲容疑者は、近くの中野平中学校時代は野球部でレギュラー選手として存在感を見せていたという。野球部で一緒だった同級生が当時を振り返る。

「僕たちの代は学年120人ぐらいのうち野球部員が16、7人ほどいて、一番人気の部活でしたが、その中でも政憲はキャッチャーのレギュラーとして活躍してました。小学生の頃から地元の少年野球チームに入っていた子が野球部に集まるんですけど、
その中でもキャッチャー経験者が政憲ぐらいしかいなかったのもあって、レギュラーが取れたんですよ。特別バッティングが上手いとか、肩が強いとかいうわけじゃなかったんですけどね。性格はちょっとクセがあるというか、独特な世界観を持ってる子でしたね。
自分から話しかけるわけではないけど、こっちが話しかけたら、普通の返しじゃなくて、ちょっとひねった返しをしてくれるというか…。

別にまったく嫌味なヤツではなくて、くだらない話でもうんうんと頷いて聞いてくれたり、たまにボソッと面白い答えを返してくれるんです。そんな独特なキャラクターがウケて、野球部ではけっこう愛されていたし、クラスの輪の中でも中心というわけではないけど、ふつうに友達は多かったと思います」

独特な愛されキャラだったが、環境によっては通用しないのかもしれない。同級生は今回の事件を受けてそう感じたという。

「事件の報道の中で『人間関係に悩んで大学を中退した』と知って、たしかにあの独特なキャラクターを受け入れてくれない人もいるだろうな、とは思いましたね。クラスに1人や2人はちょっと変わり者の子がいますよね。政憲もそういういわゆる『不思議ちゃん』っぽいヤツなんです」

https://news.yahoo.co.jp/articles/63b6aab82ca061013b8a6a47cadf91b52dc6640a?page=2