スシロー、ユーザーからの支援に感謝 迷惑行為への対応成果報告「以前のようにお楽しみいただける空間に戻った」
回転寿司「スシロー」を運営するあきんどスシローが29日、都内でメディア向けの商品戦略説明会を行い、客による迷惑行為への対応報告と、応援の声への感謝を語った。
登壇した代表取締役社長の新居耕平氏は、はじめに「SNS上で迷惑行為の動画が拡散されたことで、スシローだけでなく、外食業界全体が影響を受けました」と振り返り、「その中で多くのお客様から応援のメッセージをいただき、『スシローを救いたい』とたくさんの方にご来店いただいた。感謝で胸がいっぱいで、涙が出るほどうれしかったです。本当にありがとうございます」と感謝。そして「提供方法の変更やアクリル板の設置などさまざまな取り組みを行い、現状は以前のようにお楽しみいただける店舗空間へと戻りました」と報告した。
スシローをめぐっては、店舗で客による迷惑行為が行われ、SNS上などで動画が拡散。大きな話題となったことから、警察に被害届を出す事態になり、今年1月より数回にわたって見解書を発表していた。
2月には公式サイトを通じて「SNS上での迷惑行為に対する報道その他の内容について」と題し、「株式会社あきんどスシロー（本社：大阪府吹田市、代表取締役社長：新居 耕平）が運営するスシローの店舗における迷惑行為につきまして、たくさんのご支援や応援のメッセージをいただきましてありがとうございます」と感謝。相談窓口に同様の事案の動画が寄せられているとし、「改めて迷惑行為に対する対策の重要性を認識しております」と伝えた。
対応について「当社としましては、健全にご利用いただいているお客さまにご迷惑がかかる行為や、食の安全と安心を脅かす行為につきましては、今後も絶対にあってはならないと捉えており、刑事・民事の両面から毅然とした対応を行って参ります」と説明した。
その上で「従いまして、既に発覚している一連の事象に関係する方々への直接的な危害となるような言動はお控えていただくよう伏してお願い申し上げます」と呼びかけた。「私たちは、『うまいすしを、腹一杯。うまいすしで、心も一杯。』というスシローの理念を体験していただくべく、おいしいおすしを安全で安心に召し上がっていただけるよう、今できる精一杯を努めて参ります」とつづった。
説明会ではこのほか、昨今のサービス報告や新商品、新サービスの発表などが行われ、最後には落語家でタレントの笑福亭鶴瓶からのメッセージ動画も公開された。鶴瓶は「2日続けても3日続けても食べられる」と大のすし好きであるとしつつも、「スシローの名前はよく聞くけど、食べたことがないんです。ただ、『日本中の人に魅力を伝えてください』と言われたので、私にしかできないやり方で伝えていきたい」と意気込んだ。
続けて鶴瓶は「本当においしいんですかね？」と笑いながら、「正直にしか言わないんで、楽しみにしています」と来店も約束。この言葉を受け、新居氏は「今一度気を引き締めて取り組んでまいりたい」と力強く語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/78d36c1bd84684858279a3f57c5c80a08150427e
