選挙の時も、正道は『うちのがちょっとまだ世間に出られなくて候補者でありながら誠に申し訳ありません』ということは言っていた。政憲は人前に出るのが好きじゃなくて。選挙の時も1~2度顔出すんだけど、すぐにいなくなっちゃう。家族として出なきゃまずいので。そういう気まずさっていうのはあったな。

 奥さんは、明るくて社交的で、お母さんのほうが選挙に出れば正道より当選しそうなぐらいで。積極的に動くしね。妹も遊説カーに乗って応援お願いしますってやってたし。

 猟銃を持っているなんて知らなかったけど、今思えば、飼っている犬が紀州犬だから。イノシシ猟に使う犬さ。愛玩犬には向かないのになんでかなと思ったけど、猟銃持っているならそれも理解できるなと。犬は政憲がいつも運動させてたから。よく自転車で短いロープ付けてマウンテンバイクに乗ってずーっと農道のあたり走ってたさ」

 男性は事件後、父親の正道氏と短い会話を交わしている。

 「避難の放送があった後に、正道が帰ってきて、『政憲かもしれねえで』って話になって。しゃがみ込んでいたから、やっちまったことはしょうがねえけど、まだ万に一つも間違っているかもしれないって思いで見てるよりしょうがないだろって言った。崩れ落ちて、そのあとは頭を抱えていた」

https://news.yahoo.co.jp/articles/1a9d9cb71a33f1de6a4ddcc50d96f9fbbb591ad7
NEWSポストセブンより一部抜粋