マイナンバーカードを健康保険証としても使う「マイナ保険証」で別人の情報が登録されるトラブルをめぐり、医療機関で別人の情報が表示された事例が4月以降に少なくとも37件あったことがわかった。全国保険医団体連合会が29日、調査結果を公表した。マイナ保険証が使えず、患者が一時的に費用全額を立て替えたケースもあるという。
同連合会が、会員となっている全国の医療機関に4月以降のトラブルについてアンケートし、24都府県の2385施設が答えた。
その結果、患者が医療機関でマイナ保険証を使った際に、他人の情報がひもづけられていた事例が少なくとも37件報告された。複数人の情報が同時に表示される事例もあったという。
厚生労働省はこれまで、別人情報がひもづけられる誤登録は2021年10月~22年11月に7312件あったと公表。このうち受診履歴や医療費、薬剤情報が閲覧されたのは5件としていた。今後、同省の公表分以外にも閲覧された件数が増える可能性がある。
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