元巨人のクロマティさんが徳島で入院 後藤田知事の見舞い受ける
1980年代にプロ野球・巨人で活躍したウォーレン・クロマティさん（69）が背中の痛みの治療のために徳島大学病院に入院しており、後藤田正純知事が29日、見舞いに訪れた。
クロマティさんは同大学病院の西良（さいりょう）浩一教授（整形外科、脊椎〈せきつい〉外科、スポーツ医学）の治療を受けるため、約2週間前に入院した。
西良教授は吉田正尚選手や近藤健介選手ら野球のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の日本代表の腰の手術も手がけた名医として知られ、米国の医師に紹介されたという。
後藤田知事は徳島伝統の弁当箱「遊山箱」や藍染めの扇子を携えて病院を訪問。クロマティさんを慰労しつつ、徳島での若いスポーツ選手の指導への協力を求めると「手伝える選手をアメリカから連れてきたい」と快諾した。
クロマティさんは同行した報道陣の質問に答えて「最高の病院と最高の医師が必要だった。彼を見つけられて幸せだ。最高の医師は私にとって西良さんだ」と話した。
さらに「徳島ラーメン大好き。8月の阿波踊りにも参加したい」などと笑顔で語った。術後の回復は良好で、近く退院できるという。
西良教授は「（クロマティさんは）大リーグも日本の野球も全部知っていて、子どもたちに還元したいという思いがある。もう一度元気になって世界の子どもたちのためにまたひと仕事して欲しい」と語った。
クロマティさんは84年に巨人入団。極端な前かがみのフォームから安打を量産。89年にはMVPに輝くなど「史上最高の助っ人」とも呼ばれた。明るい性格で派手なガッツポーズや万歳パフォーマンスでも人気を博した。
人気を買われてプロレスのリングに「参戦」したこともある。（杉田基）
https://www.asahi.com/articles/ASR5Z6HKSR5ZPTLC008.html
サイン入りのバットを手にする（左から）後藤田正純徳島県知事、ウォーレン・クロマティさん、西良浩一教授=29日午後、徳島大学病院、杉田基撮影
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