自宅を訪れた人の顔をモニター画面で確認できるテレビドアホンの売り上げが好調だ。「ルフィ」と名乗る人物が指示したとされる広域強盗事件の影響とみられ、ドアホンに加えて監視カメラやブザーなど複数の防犯グッズを組み合わせて買い求める客が増えている。
JR京都駅前の家電量販店「ヨドバシカメラ マルチメディア京都」の担当者、岩崎亮太さんはテレビドアホンの売れ行きに驚く。1月以降、ドアホンの売り上げが前年比で約1・5倍になった。東京都狛江市で高齢女性が犠牲になった強盗致死事件が起きたのは1月。「ルフィ」と名乗る人物が指示したなどと注目され始めた頃から、入荷したらすぐ売れる状態が続く。
品薄の状況はしばらく続くかもしれない。テレビドアホンで国内シェアの約8割を占めるパナソニックは「増産に努めているが、解消の時期は未定」(広報)としている。2021年ごろに始まった世界的な半導体不足で生産量が減ったところに「ルフィ」の事件が追い打ちをかけたという。
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