[人生案内]研究生活 経済自立求める父 : 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/jinsei/20230527-OYT8T50070/

大学院生の20代男性。金と世間体にうるさい父親が大嫌いです。

外国語の研究がしたくて大学院の修士課程に進学しました。今は研究が楽しく、一生をかけて情熱を注ぎたい、と思えるような分野に出会うことができました。この先も研究生活を続けていきたいと思いますが、経済的な問題が立ちはだかり、葛藤しています。

父は金に厳しく、博士課程進学後は全て自己責任でまかなうように、とか、同年代の多くはもう就職して経済的に自立している、などと口うるさく言ってきます。大学院生をしながら、生活するお金をアルバイトで稼ぐことは現実的ではなく、たとえ出来たとしても研究時間を取れません。

お金のことを考えると研究も手につかず、全て諦めておとなしく就職するしかないのかなと考えるとゆううつになり、生きる希望が見えません。(大阪・T男)

◇山田 昌弘(大学教授)

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