全国各地で発覚した近畿日本ツーリストの新型コロナワクチン接種業務での過大請求について、警察は詐欺の疑いも視野に家宅捜索しています。

大阪府警は1日午前、大阪や静岡にある近畿日本ツーリストの支店などで家宅捜索を行っています。

近畿日本ツーリストは大阪府や静岡県焼津市など全国86の自治体から請け負った新型コロナのワクチン接種業務で、実際に勤務した人数以上の人件費を請求するなどあわせて最大でおよそ16億円の過大請求がありました。

業務をコールセンター会社などに再委託する段階で、請け負った人数より少なく発注した上、中には近畿日本ツーリストの幹部社員らが再委託先にデータの改ざんを依頼し、市に対して勤務実績に関する虚偽の報告を行ったケースも明らかになっています。

近畿日本ツーリストは背景にコロナ禍での旅行業の苦境などから担当者が“業績目標を達成したい思いがあった”と説明しています。

警察は詐欺の疑いも視野に詳しく調べる方針です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/448e5f677d4d731f8c3e5ae5f925ce82fb3ded8c