ウナギ稚魚不漁 夏場の高騰懸念 今期の採捕量 最低を記録 県、完全養殖目指す取り組みも
今春、宮崎を含めて全国各地で深刻な不漁が伝えられたニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」。ウナギ料理店にも影響が出ており、需要が高まる夏場に向けてさらなる価格高騰が懸念される。先行きの暗い現状を探った。
小丸川では19日、小丸川漁協(高鍋町)の組合員らによるウナギの幼魚「クロコ」の放流が行われた。毎年行っており、今年は171キロを放した。「このうち少しでも産卵するまで育ってくれたら」。そうつぶやく前田和則組合長(71)の表情は浮かない。組合のシラスウナギの採捕量は2023年漁期(昨冬~今春)、前期から約11キロ減って過去最低の4キロにとどまった。
https://www.yomiuri.co.jp/local/miyazaki/news/20230528-OYTNT50118/