米国で初めて 「ポリアモリー」の権利を認めた町、マサチューセッツ州サマービルへようこそ
既存の結婚観に縛られず、3人以上で恋愛関係やパートナーシップ関係を持つ「ポリアモリー」。マサチューセッツ州サマービルは、米国で初めてポリアモリーの事実婚の権利を認めた町だ。
「ここはポリアモリーにとっての安息の地」。米「ニューヨーク・タイムズ」紙はそう表現する。人口約8万人、マサチューセッツ州の町サマービルへようこそ。
2020年6月、サマービルは米国で初めて、「ポリアモリー」の人々に「事実婚の権利」を認めた自治体になった。それにより、彼らはパートナーの勤め先の福利厚生を享受したり、病院へ見舞いに行ったりできるようになった。ポリアモリーとは、「全員が同意し、状況を理解したうえで複数人での恋愛関係を持つこと」である。この町はここ4年間、ポリアモリーの世帯に向けられる差別を制限する数々の取り組みをおこなってきた。
「ヒッピー」で「ボヘミアン」で、「徹底的にLGBTQIに優しい」サマービルは、既存の性別カテゴリーに当てはまらないクィアの人々にとって、統合の象徴になっている。国内で次々と反LGBTQI法案が成立するなか、ここは平和な隠れ家のようだ。ニューヨーク・タイムズは、30歳のソフトウェア・エンジニア、ウィル・ホールの言葉を伝える。
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