ウクライナ軍のワレリー・ザルジニー総司令官は5月31日、米軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長と電話で会談し、ロシア軍への大規模な反転攻勢の計画を説明したとSNSで明らかにした。反攻で主力兵器となる独製戦車「レオパルト2」の欧州諸国からの提供は遅れ気味との指摘も出ており、反攻の本格着手には一定の時間がかかる可能性がある。

 ザルジニー氏は、ミリー氏と弾薬を含む兵器の供給についても協議し、特に長射程兵器の優先度が高いと強調したという。

 反攻を巡っては、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は5月29日、領土奪還作戦開始の「時期が決まった」と述べ、準備が整ったとの認識を示していた。ただ、反攻用に新たに編成された12旅団(各4000~5000人規模)の前線配備の進展は確認されていない。

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