毎年、文部科学省が全国の小中学生を対象に実施している「全国学力・学習状況調査」について、
宮城県名取市の学校で生徒が解答した用紙が紛失していたことが明らかになりました。

紛失が明らかになったのは、名取市立閖上小中学校の中学3年生にあたる9年生28人分の解答用紙です。
名取市教委によりますと、「全国学力・学習状況調査」は4月に実施され、解答用紙は専用の段ボールで保管され、翌日に配送業者が回収に訪れました。
しかし、この配送業者の担当者が送り先が書かれた「送り状」を違う荷物が入った段ボールと貼り違えてしまった結果、回収先に解答用紙が届かなかったということです。
代わりに届いたのは廃棄される予定だった炊飯器でした。
生徒の解答用紙は炊飯器が送られるはずだった廃棄物処理業者に送られ、配送業者が捜索をしましたが見つからず、すでに廃棄された可能性が高いとみられています。
解答用紙には個人情報などは書かれておらず、被害は確認されていません。
名取市教委によりますと5月11日に文部科学省と配送業者が教育委員会と学校を訪れ謝罪。
市では1日に保護者に対し説明会を開いていて再調査を希望する人には夏休みを利用して受けてもらうとしています。

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