「今さら何を言っても…あきらめていました」疾患や障害なく…不妊手術を強制された83歳男性 旧優生保護法めぐり国を提訴(HBCニュース北海道)
https://news.yahoo.co.jp/articles/20fc591bba966e749dfb876f76015d84c73a9636

旧優生保護法のもとで不妊手術を強制され、子どもを産む権利を奪われたとして、北海道の石狩地方に住む83歳の男性が2日、国に損害賠償を求める裁判を起こしました。

訴えを起こしたのは、石狩地方に住む83歳の男性です。
男性は、北海道東部の家庭に生まれ、経済的な理由などから親戚の家を転々。
18歳の時、生活保護法の救護施設でもある岩見沢市内の障害者支援施設に入所しました。

男性には、精神疾患や障害はなく、施設で医師の診察を受けたこともありませんでしたが、20歳のころ、施設の職員に連れられ、岩見沢市立病院で不妊手術を受けました。
男性は強制不妊手術によって子どもを産む権利を奪われ、精神的苦痛を被ったとして国に対して3300万円の損害賠償を求めています。

原告の男性(83)
「訳が分からないうちに連れていかれてやったことですし、今さら何を言っても返ることじゃないからと思ってあきらめていました」

北海道内で旧優生保護法をめぐる提訴は、札幌市の小島喜久夫さん、道央の夫婦に次いで3例目です。
このうち、小島さんの裁判では3月に札幌高裁が、国に賠償を命じる判決を出しています。