18歳の少女の醒めたまなざし

そんな中、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんだけは次のように発信していた。

IPCCの新しい報告書には特に驚くようなことは書かれていない。これまで多くの研究や報告書ですでにわかっていたこと、つまり、私たちは緊急事態にあるということを確認したものだ。

「温室効果ガスの排出量を減らさない限り、地球温暖化は危機的な状況になる」というメッセージは、グレタさんが15歳の夏に、たったひとりで「気候のための学校ストライキ」を
はじめたときから言ってきたことだ。「なぜ大人は自分たち子どもの言葉に耳を傾けてくれなかったのか」という腹立たしさは、想像できなくもない。

「すべきことは2015年のパリ協定で決まっていたではないか。多くの政治家やメディアは、口ではもっともらしいことを言いながらも、やるべきことをきちんとやってこなかったから、
この新しい報告書を見て、おろおろしているだけ」という、冷ややかなまなざしも感じられる。
https://news.yahoo.co.jp/byline/iderumi/20230602-00352128