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波乱継続でも通期予想増額の｢玄人好み内需3銘柄｣に注目
日経平均は2万9000円を挟んだ攻防か
来週（25～29日）の東京株式市場は、いよいよ4～9月期決算発表が本格化する。そのなかで、2022年3月期通期業績予想を上方修正した企業には積極的な買いが想定される。
インフレ懸念継続、衆院選直前の波乱の可能性も
一方で、原油など資源価格上昇を背景としたインフレ懸念や、円安ドル高進行に伴う輸入原材料高を嫌気する見方も継続しそうだ。さらに衆議院選投開票日直前の情勢分析で与党の苦戦が伝えられた場合、株価へのマイナス影響も想定される。来週の日経平均株価は2万9000円をはさんだ売り買い交錯の展開で、想定レンジは2万8400～2万9300円とする。
証券ジャパン調査情報部長 大谷正之氏は次のようにコメントしている。
「4～9月期決算発表や衆院選の結果を前にして投資家にとって動きづらい状態が続いている。11月以降は選挙後の経済政策への期待感や、4～9月期決算発表に伴う2022年3月期通期業績上方修正への評価などを原動力として、再び戻りを試す展開に復帰しそうだ。原油などの資源価格上昇やアメリカの短期金利上昇に伴うインフレ懸念も徐々に沈静化して株価面での織り込みも進みそうだ」
今後の日経平均の推移や物色対象については「2万9000円台での値固めを経てジリ高歩調をたどり、年内には3万1000円台乗せを目指す展開を想定している。物色対象としては、旅行関連の電鉄、空運、宿泊施設、外食などのアフターコロナ銘柄に加え、半導体関連では化学の業種の中にある、素材に関連した銘柄にも注目していきたい」としている。
業績を上方修正した「玄人好み内需系3銘柄」に注目
来週から4～9月期決算発表が本格化する。これと並行して第2四半期累計や通期の業績上方修正も活発化する。そこで、最近業績予想を上方修正した中から、堅実経営で玄人好みの内需系3銘柄に注目した。
